私が読破した本をザックリとまとめて読書の備忘録とするブログ
(ピラ未読とは~ピラニアの如く貪欲に本を収集し、ピラミッドの如く読まずに積み上げる読書)
今回、読破したのは
『トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか 』
~ケビン・メイニー著有賀裕子訳プレジデント社刊
~ケビン・メイニー著有賀裕子訳プレジデント社刊
です。
この本を手に取り表紙をめくれば、本の要旨はすぐわかります。なんせ、カバーの折り返しにまとめられているからです。
この本を手に取り表紙をめくれば、本の要旨はすぐわかります。なんせ、カバーの折り返しにまとめられているからです。
卓越した人々は、慎重に考え抜いたうえで難しい選択をする勇気を持ち合わせているうえ、「何もかもできる」などという錯覚に陥ることなく、自分が抜きん出る可能性のある分野でけに力を注ぐのだ。「心を鬼にして上質さと手軽さのどちらかひとつに賭けようとする者は、煮え切らない者よりも大きな成果を手にする」というものだ。
ここに書かれていることが理解できれば本の中身を読む必要がないくらい(笑)
って、それでは元も子もないので、わたくしの独断と偏見、乏しい読解力と貧弱な脳力でザックリと本の勘所を3点でまとめみます。
〇市場に限らず、日常生活の中でも「上質と手軽の天秤」にかけてどちらを選ぶかでビジネスの成功と失敗がわかれる。しかし、どちらも極めようとするとことは幻影であり、どっちつかずの戦略は失敗に終わる。
上質あるいは手軽のどちらか一つを目指すのが最も望ましい戦略
である
〇「上質=経験+オーラ+個性」「手軽=入手しやすさ+安さ」「不毛地帯=上質さと手軽さのどちらも秀逸でない」「幻影=上質さと手軽さの両面で卓越することは不可能」
これらの言葉を理解して上質さの頂点か手軽さの頂点を目指すことが勝ち組になる条件である
これらの言葉を理解して上質さの頂点か手軽さの頂点を目指すことが勝ち組になる条件である
〇「上質と手軽」の選択を見誤らないための五か条
①テクノロジーの進歩を見落としてはいけない
②商品やサービスの成否は、目新しいかどうか、時流に乗っているかどうかよりも、上質と手軽のさじ加減で決まる
③上質と手軽のどちらかをどれだけ重視するかは顧客層ごとに異なる
④商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くため、テクノロジーの進歩や競合他社の動きに対応しやすい
⑤新しいテクノロジーは必ずといってよいほど不毛地帯で産声をあげる
①テクノロジーの進歩を見落としてはいけない
②商品やサービスの成否は、目新しいかどうか、時流に乗っているかどうかよりも、上質と手軽のさじ加減で決まる
③上質と手軽のどちらかをどれだけ重視するかは顧客層ごとに異なる
④商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くため、テクノロジーの進歩や競合他社の動きに対応しやすい
⑤新しいテクノロジーは必ずといってよいほど不毛地帯で産声をあげる
先月の日経新聞”私の履歴書”で牛丼の吉野家会長安部氏が執筆されており、興味深く読ませていただきました。そこで紹介されていた、創業者で元社長の口癖が「一つのことに一番になれ、一つのことを極めろ」であったそうです。吉野家といえば”牛丼”。そして「安くてうまい」を極めています。
これこそがトレードオフ!