自己紹介

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西暦1999年世紀末のクリスマスイブに住友金属鉱山株を初めて買ったのが株式投資の始まり。株式関連の書物を片っ端から買い漁り、色々な手法を試した経験を生かして辿り着いた結論が「シンプル」。現在は株と日経平均先物からFXをメインしてトレード中。

2017年1月27日金曜日

ピラ未読:うねり取り

~時代を1歩、いや3歩あとから追いつく読書、ピ、ラ、未、読~
私が読破した本をザックリとまとめて読書の備忘録とするブログ
(ピラ未読とは~ピラニアの如く貪欲に本を収集し、ピラミッドの如く読まずに積み上げる読書)


こんばんは。
 昨日は「アダムスセオリー」という手法?(秘法?)の本でしたが、本日は「うねり取り」の本を紹介します。
 昨年暮れに購入して途中までしか読んでいなかった株の本で
 
 「うねりチャート底値買い投資術~100万円から始めて1億円を稼ぐ! 」~上岡 正明 (著) :ダイヤモンド社刊
を先ほど読了しました。
 
 「うねり取り」とは3~6か月の株の値動きで売買することですが、この本でその具体的な方法が書かれています。
 著者は長期トレンド(著書では”循環”という言葉で表しています)途上での持合い期間を「うねり取り」を実施するタイミングとして書かれています。
 この持合い期間のレンジ下限で分割して買い下がり、レンジ上限でまでの上昇で売ることがこの本で述べられている「うねりチャート底値買い投資術」だそうです。
 また、株で勝つには
 ①タイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割だけ
 ②相場で技術を磨く、銘柄を絞る、ゆっくり商いする
が 2つのルールが必要と述べられ、そのタイミング、技術及び銘柄選びについて具体的なことが書かれています。
 
 株の初心者や手法に興味がある方には参考になることが多いと思います。
 ですが、ちょっと同意しかねる箇所も数か所ありました。
 著者は勝利の方程式として「うねりチャート底値買いと分割売買はリスク管理としても優れた手法」なので、あらかじめ保有株について何%になったらロスカットするかという損切りルールを決めていないそうです。これにより、東日本大震災で含み損になったが自分の手法を信じて損切しなかったら、価格が戻って儲かった例を挙げています。また、持ち合いレンジでうねり取りをするにしても、レンジがどのくらい続くかもわからないのに、ロスカットしないのはいかがなものかと思います。分割して買い下がっても反発するとは限らないので、やはりロスカットは必要ではないかと思う。まあ、著者は「底値だからそれ以上下がることはない」を考えているみたいですが、何年も低空飛行もありますよ。倒産しなければいつか戻るかもしれないが・・・・・・。
 さらに、初心者のためなので仕方がないのかもしれませんが、買いのみで売りについても解説が無いのは残念である。(著者は本文でつなぎ売りについて書いている箇所があるので踏み込んで解説してもらいたかった)
 この本を読んでうねり取りをさらに詳しく勉強されたい方は、林輝太郎氏の著書(同友館発行で色々あります)が参考になると思います。